機関誌『美夫君志』

美夫君志会にて編集、発刊している学術雑誌です。

第20号(昭和51年7月)

 

研究  
「喩族歌」の帰趨について 田辺  爵
古代和歌としての記紀歌謡 ―万葉歌謡論序説― 久米 常民
万葉集巻十五・中臣宅守茅上娘子贈答歌
―原田氏の作歌時期についての説の検討を中心として―
森  淳司
訓の独立 廣岡 義隆
家持と無署名歌 ―梅花関係歌群― 佐藤  隆
飛鳥の神なび 西宮 一民
解説  
「恋中爾毛」訓義攷 津之地直一

第19号(昭和50年7月)

 

研究  
天智天皇を悼む歌 伊藤  博
磐代歌考 ―万葉集と川島皇子― 菅野 雅雄
「次来」考 真鍋 次郎
「靡く玉藻」 ―水辺の人麻呂― 福田美知子
虫麿と憶良・作品形成のその先後(その二) ―虫麿サイドから― 山田  正
乎佐芸と与伎と ―果して訛語か― 川村幸次郎
コモリクノの原義と泊瀬 佐藤  隆
解説  
万葉集訓義二題 ―「奈可中次下」・「間守尓」の訓義― 津之地直一

第18号(昭和49年12月)

 

研究  
人麻呂は宮廷歌人か 松田 好夫
朝日照る島の御門 渡瀬 昌忠
「鳥翔成」は「ハフルナス」か 関守 次男
憶良帰化人説の最初の提唱者 鈴木 太吉
解説  
動詞の構成(4) 津之地直一

第17号(昭和49年1月)

 

研究  
契沖と年内立春歌 田辺  爵
古歌集と古集 ―分類編纂をめぐって― 林田 正男
秋芽子の妻 ―奈良朝初期の人麻呂像― 近藤 信義
虫麿と憶良・作品形成のその先後 ―作品の直接比照を通して― 山田  正
日本語の形容詞の起源について ―補修篇 その一― 山崎  馨
解説  
動詞の構成(3) 津之地直一

第16号(昭和48年3月)

 

研究  
人麻呂作品の石見の「妹」と依羅娘子 松田 好夫
定型短歌の第三句 ―古代和歌の構造として― 久米 常民
万葉集巻二(156番)「三諸之神之」の第三・四句の訓み方再考 菊沢 季生
天平十七年の家持 加藤 静雄
「夜不寝 安不有 白細布 衣不脱 及直相」(十二・二八四六)の解 片山  武
古訓古事記の本文と訓 尾崎 暢殃
解説  
動詞の構成(2) 津之地直一

第15号(昭和47年3月) 増大特輯

 

研究  
三山歌の論 ―女性か男性か― 松田 好夫
万葉集の民謡的なるもの 瀬古  確
東人は謡う 久米 常民
市原王の系譜と作品 田辺  爵
巻十の問答歌二首 真鍋 次郎
いわゆる「仏足石歌体」について 加藤 静雄
「夢谷 何人 事繁」(二八四八)の解 片山  武
はるかなる鹿鳴 ―「音之亮左」攷― 廣岡 義隆
黒人と類歌 ―小辨をめぐって― 村瀬 憲夫
「美胡之能佐吉」考 平田 伸夫
解説  
動詞の構成(1) 津之地直一

第14号(昭和45年12月) 増大特輯

 

研究  
中皇命と有間皇子との作品 ―その関連と歴史的地理的定位― 松田 好夫
「紅にほふ」 尾崎 暢殃
柿本人麻呂における贈答歌 ―波紋型対応の成立― 渡瀬 昌忠
「中臣朝臣宅守与狭野茅上娘子贈答歌」その2 ―歌群の性格と原資料― 服部喜美子
万葉集巻十四の成立 加藤 静雄
巻七1094の「味酒」の訓について 竹尾 正子
「稲つけば可加流あが手」考 岩松 空一
「蘆が散る難波」考 佐藤 文義
万葉集二八五二の「繁時」の訓について 片山  武
本文異同の研究による諸本系統の再検討について ―巻第二の場合― 正木 好弘
四極山考 山田 弘通
解説  
万葉集に於ける男女両性呼称語(2) 津之地直一

第13号(昭和44年7月)

 

研究  
万葉集に於ける風物の群落 ―季のものの形成と「みやび」の淵源― 瀬古  確
万葉と古今との間 ―古万葉集伝承の問題― 田辺  爵
額田王の出自と再婚と 神田 秀夫
「明日香の里をおきて去なば」の歌について
―奈良遷都途中の歌(78)の史的意義―
久米 常民
讃酒歌と起承転結 杉浦 茂光
解説  
万葉集に於ける男女両性呼称語(1) 津之地直一
美夫君志会三十年略譜  

第12号(昭和43年7月)

 

研究  
斉明女帝の西征と万葉作品 ―巻一の八番と一五番の関連を主として― 松田 好夫
万葉伝説歌の論 ―妻争い伝説に関連して― 久米 常民
万葉集「目録」の論 田辺  爵
万葉集巻十四東歌中の歌(3553)の「許●多受久毛」について 菊沢 季生
数多不有名 ―さし示すことば― 真鍋 次郎
「愛」の字の訓義 津之地直一
木綿花 尾崎 暢殃
万葉集の「萩」と「梅花」考 ―最高歌数の意味するもの― 新垣 幸得
解説  
万葉の人間 ―二人の皇子― 稲垣 富夫

第11号(昭和42年12月) 第二回萬葉研究連合大會記念特輯

 

研究  
賀茂真淵の万葉論とその歌風 久米 常民
万葉集「梶島」考 ―宇合の文学― 服部喜美子
「安蹔」を「安新」に 伊丹 末雄
志賀白水郎歌 ―その一首の歴史的背景― 林田 正男
第七次遣唐船の航路 ―山上憶良研究ノートより― 市村  宏
杏人浜 山田 弘通
『乎那の峯』考 夏目 隆文
解説  
万葉集の訓仮名表記の助動詞 津之地直一

第10号(昭和41年12月)

 

研究  
人麻呂作品の形成・伝写・伝誦
―巻三・巻十五・巻一の歌とその註記の歌の関連によつて―
松田 好夫
万葉集の名義と成立 伊丹 末雄
軽の市 中西  進
来ゐつつ鳴くは都鳥かも 真鍋 次郎
万葉集に於ける音仮名表記普通名詞に就いて
―序説として巻一・巻二の場合―
稲岡 耕二
柿本人麿の表記にみられる「良珠」をめぐって 竹尾 正子
「干各」存疑 大野  保
古代文学に現れた「血」の意識 市村  宏
解説  
万葉人の口頭による言語行為(二) 津之地直一
「美夫君志」総目次(創刊号―第10号)  

第9号(昭和41年1月)

 

研究  
繁栄と落魄 高木市之助
万葉の悲別の歌 ―「遺」「遣」の対応関係― 扇畑 忠雄
人麻呂に於ける映像と思考 神田 秀夫
万葉集開巻第一の歌の「家吉閑」 菊沢 季生
「花つ妻なれや」 吉永  登
作品単位と反歌の問題 ―反歌の解釈にもふれて― 松田 好夫
貧窮問答歌の作歌動機 脇山 七郎
大伴旅人における問題点 ―万葉の象徴的技法― 杉浦 茂光
田児の浦ゆ打ち出でてみれば 山田 弘通
沙弥満誓 ―美濃守時代における吉蘇路の問題について― 田辺  爵
千村仲雄と「泳宮考」 岡田  稔
解説  
万葉人の口頭による言語行為(一) 津之地直一

第8号(昭和40年3月)

 

研究  
巻十六訓詁私按 澤瀉 久孝
「路行人事告無」の訓釈について 久米 常民
楯並めて泉の河の戦ひ 山崎  馨
万葉集における風土の一つの問題 ―憶良の場合― 服部喜美子
東歌の一性格 ―連節の民謡について― 加藤 静雄
大伴家持無常歌考 ―その語彙論的私見― 川上 富吉
「あらたまのきへ」私注 ―麁玉郡覇多郷の伎人の民戸― 夏目 隆文
解説  
万葉語に於ける数詞・助数詞及び漢数字の用字法(二) 津之地直一

第7号(昭和39年6月) 萬葉研究連合大會特輯

 

講演  
万葉解放の二面 松田 好夫
万葉集への民俗学的方法 高崎 正秀
万葉歌風と玉葉歌風 久松 潜一
巻十三訓詁私按 澤瀉 久孝
「かげ」の話 土橋  寛
あゆちの水 高木市之助
研究  
万葉の石見を探る ―志都の石室・屋上の山― 佐野 正巳
上代の疑問詞について ―タレソの場合― 冨田 大同
「伎波都久乃乎加」 渡部 和雄
君が名はあれど吾が名し惜しも ―「はあれど」非反戻の説― 川上 徳明
恋情発想と菅 ―民謡化の一典型― 櫻井  満
原万葉 ―巻一の追補― 中西  進
竹取翁歌の用字の年代 ―借訓仮名を中心に― 稲岡 耕二
「ぢ」について 石田  肇
上代における特殊仮名遣と発音 ―万葉歌を訓むために― 伊丹 末雄
人麻呂の異伝をめぐって ―巻一・巻二の場合― 曽倉  岑
憶良から虫麻呂へ ―作品史的系列の成立― 井村 哲夫
少年、大伴家持 田辺  爵
あらたまの『きへ』の原義 ―古代思惟の探究― 賀古  明
万葉集はよめるか 亀井  孝
美夫君志会略譜(最近五年間)  

第6号(昭和38年6月)

 

研究  
紫の恋 ―その軍事的背景― 松田 好夫
日本語の形容詞の起源について ―万葉集を中心とした考察― 山崎  馨
「東細布」と「横雲」 吉井  巌
「痛寸取物」試訓 大野  保
故・姤考 小島 憲之
この川に朝菜洗ふ児 ―「余知」の考― 加藤 静雄
万葉集巻一・二の表記と憶良 伊丹 末雄
石垣淵の隠り(承前) 賀古  明
「万葉考」に於ける訓研究について 河野 頼人
谷川士清と万葉集 印田 巨鳥
解説  
万葉の人間 ―血の抗争(その一)― 稲垣 富夫
万葉語に於ける数詞・助数詞及び漢数字の用字法(一) 津之地直一

第5号(昭和37年7月)

 

研究  
万葉と非万葉 高木市之助
「筑波嶺の新桑繭」の問題 松田 好夫
万葉「無心所著」歌論とその歌 久米 常民
石垣淵の隠り 賀古  明
長歌論 中西  進
万葉集の「光儀」をめぐつて 山崎  馨
伊藤左千夫と山上憶良 服部喜美子
近江の荒都を過ぎし時の歌 ―人麻呂の発想― 加藤 静雄
「ゆつ」・「いほつ」考 深谷 礼子
万葉集の連作歌試論 ―家持の喩族歌について― 杉浦 茂光
解説  
万葉の人間 ―四つの肖像― 稲垣 富夫
動詞由来の接頭語 津之地直一

第4号(昭和36年10月)

 

研究  
潜在問答歌 松田 好夫
仮説からの出発 ―万葉集題詞の問題― 久米 常民
万葉巻一・巻二勅撰説に対する一疑問 後藤 利雄
山上憶良の「恋男子名古日歌」 服部喜美子
萬葉「かりばか」雑考 扇畑 忠雄
人麻呂集歌に見える「吉恵哉」「早敷哉」について 鶴  久
近江天皇を思ふ歌 ―額田王、天智天皇との関係をめぐって― 大島 美鈴
志都歌試論 渡部 和雄
高市黒人作中の「桜田」について 加藤 静雄
解説  
万葉の人間 ―望国― 稲垣 富夫
万葉語に於ける一音節接頭語 ―ま・み・や・ゆ・を― 津之地直一

第3号(昭和36年3月)

 

研究  
万葉集題詞の二類型について ―仮説設定へのプロセス― 久米 常民
相聞歌の表現 瀬古  確
「玉たすき 畝火の山」解釈 関守 次男
今敷者見目屋跡念之 橋本 四郎
万葉集に現れたる神仙思想 野口  進
万葉集から古今集へ ―序歌に見られる修辞の流れの一端― 服部喜美子
田中大秀の吉更考について 附 槿桔論 吉原シゲコ
解説  
万葉の人間 ―王権の主張― 稲垣 富夫
万葉語に於ける一音節接頭語 ―い・か・こ・さ・た― 津之地直一
東海万葉地理案内 ―知多篇― 松田 好夫

第2号(昭和35年9月)

 

研究  
伝誦過程の問題 松田 好夫
長意吉麻呂の物名歌 伊藤  博
「世中常如」と「半手不忘」の訓義 津之地直一
万葉贈答歌に於ける本歌取りの傾向 ―藤原麻呂と大伴坂上郎女の場合― 久米 常民
「安良我伎麻由美」新考 賀古  明
巻十四に於ける防人歌 加藤 静雄
「月舟」小論 ―懐風藻「詠月一首」を中心として― 中西  進
万葉岡目八目 倉野 憲司
夏目甕麿の出版事業と万葉集 ―特に栗田高伴『万葉類語抄』について― 松村 博司
解説  
万葉の人間 ―序にかえて― 稲垣 富夫
完了の助動詞「り」と「く語法」 津之地直一
万葉植物五種 岡田 善敏

創刊号(昭和34年12月) 創立二十周年記念特輯

 

研究  
「美夫君志」の訓 松田 好夫
萬葉集の第一首 津田左右吉
「愛耶」 澤瀉 久孝
柿本人麻呂と萬葉巻十三 久松 潜一
「左手蠅師子」について 佐伯 梅友
河内新考 森本 治吉
「あざむく」と「日のみかげ」 吉永  登
山上憶良の表現 ―特にその用語に就いて― 瀬古  確
紀人ともしも ―萬葉眞土の位相― 犬養  孝
「萬葉集」をめぐつて 小島 憲之
心哀考 ―人麿歌集訓詁の一側面― 大久保 正
萬葉集の歌物語と物語歌 ―憶良と蟲麿の業績― 久米 常民
萬葉集訓義私按二題 ―「振痛袖乎」「垣廬鳴」攷― 津之地直一
孤悲 ―大伴家持の用字― 稲垣 富夫
尾張の萬葉研究 岡田  稔
美夫君志會二十年略譜  

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